隅角を撮影する器械です。虹彩(茶目)の奥の際にある部分で、360度1周しています。
角膜の内側には房水といわれる水があり、隅角に向かって流れています。隅角は、房水の排水溝になっていて、狭かったり目詰まりを起こしたりすると眼圧が高くなって緑内障の原因となります。
隅角検査は他にも診察室で隅角鏡を用いて顕微鏡で観察する方法、前眼部OCTの断層画像などで検査する方法などがあります。
しかし、顕微鏡で観察する方法は記録に残すことが難しく、断層画像は白黒のため色調などを見ることができません。
このゴニオスコープは、隅角全周を16分割してカラー撮影します。1方向30度、各17枚の計272枚の撮影を行います(撮影時間片眼約15秒)
ゴニオスコープにより、より詳細な隅角の状態を調べることができるようになりました。
<検査方法>
点眼麻酔後、カメラの先端に特殊なゲルを付け角膜に接触させます。器械は直接眼球には触れません。
ゲルは冷えているので、冷たい感覚が一瞬だけあります。ゲルは目の乾燥防止にもなるので、開け続けていることに苦痛はありません。
ピント合わせをしたのちに撮影が始まります。ピント合わせに若干時間がかかる場合があります。
検査中は正面に赤い光が見えますので、目を動かさないようにします。
カメラは器械の中で360度動き(光源が回っています)撮影を行います。
撮影結果によっては部分的に再撮影をする場合があります。