急性緑内障

目の中で透明な角膜や水晶体を栄養している水を眼房水と呼びます。前房水は、目の中で湧き出て、目の中を循環して隅角から目の外に流れ出ていきます。目は角膜から強膜というコラーゲンの袋で出来ているため、眼房水の眼外への流れが悪くなると、眼内に眼房水が溜まり、眼圧(目の硬さ)が高くなります。この状態が高眼圧です。急性緑内障発作は眼圧が正常の3倍にも増加し、激しい頭痛や目の前で手を振っているのがやっと分かる程度の視力低下、白目の充血、時に気分が悪く嘔吐することもあります。両眼同時に起こることは少ないので、片目ずつ視力に変化がないのかを調べると分かりますし、ペンライトを当てて瞳孔を見ると、発作を起こしている目は縮瞳しないのが特徴です。

夜の6時から10時ぐらいにその症状が起こることが多く、救急外来を受診する必要があります。目の血圧は体循環の半分ぐらいといわれていますので、血圧が収縮期130mmHgの人は、眼圧が65mmHg以上になると、眼圧のせいで心臓から目に血が入ってこないことになります。そのために、急性緑内障発作は脳梗塞や心筋梗塞と同じで6時間放置すると目の神経細胞が死んでしまい、眼圧が下がって生涯目が見えないことになる怖い病気です。

誰にでも急性の緑内障発作が起こるわけではなく、緑内障発作を起こしやすい体質があります。それは眼房水が目の外に流れ出る隅角という場所が狭い人です。隅角が広い人には急性緑内障発作はまず起こりません。隅角検査は眼科検査の基本ですので、心配な方は眼科の先生に私は隅角が広いタイプの緑内障なのか、狭いタイプなのか聞いておくと安心です。