緑内障について
緑内障とはどんな病気ですか?
緑内障は視神経が断線(細胞死)してしまって、その部位が見えなくなる病気です。しかし、眼圧が下がったり、血流が改善したりすると、不健全だった神経細胞が再度機能を取り戻し、視野が回復する場合もあります。40歳より若い方の場合に、よりそういった傾向がみられます。緑内障が少しでも進行しないように、また、脳の細胞が少しでも失われないようにしておくことが大事になります。
緑内障の自覚症状を教えて下さい。
緑内障の患者さんの9割の方は、自覚症状はなかったと答えます。日本緑内障学会が行った大規模な緑内障の調査では、9割の人は気がつかず、眼科に通院していなかったことがわかりました。
緑内障になりやすいのはどんな人ですか?
緑内障になるやすい条件としては、
1)40歳以上 2)眼圧が高い 3)強い遠視または近視 4)血縁者に緑内障になった人がいる
家族が緑内障と言われたら気を付けることはありますか?
血縁に緑内障の方がいると、3〜9倍緑内障になりやすいと言われております。出来るだけ早めにご家族の方も眼科の検査を受けられることをお勧めします。自覚症状が出ないのが特徴ですので、検査を受けてもらうという方法でしか、緑内障を見つけることは出来ません。早く見つけて、早く治療開始すること(早期発見・早期治療)で、生涯にわたり視覚を維持できる可能性が圧倒的に高くなります。
緑内障の日常一番大切なことは何ですか?
最も大切なのは眼圧を上げないように気を付けることです。強く瞬きしたり、目を圧迫しないこと。逆立ちをする、息をこらえる、ネクタイをきつく締める、暗いところでうつむき姿勢になる、500ml程度の液体をゴクゴクと飲む、交感神経を高ぶらせる、大量のカフェインを摂取する、なども眼圧が上がります。